「株で生計を立てたいんだけど、どうすればいいの?」
「どのくらいの資金があれば株の専業トレーダーで食べていける?」
株やFXに興味がある人なら、一度や二度はこのように”本業”としてトレードに取り組みたいと考えたことがあるはずです。
どのタイミングで専業に移るのがベストなのかと。
わたしの経験を踏まえて言うと、
いくら元手のお金が多くても、「実力がないうちは絶対に専業トレーダーにはならないほうがいい」ということです。
トレード経験が浅いのに運用できるお金が潤沢にある場合、逆にそれが邪魔になることがあるからです。
|株で生計を立てるのに資金の大小はあまり関係ない
運用できるお金(元手)がすでに2,000万とか3,000万くらいある人ならすぐ専業で活躍できそうと思えるかもしれませんが、この考えは危険です。
投資というものは、当たり前ですが毎回勝てる保証はどこにもありません。
マザーズやジャスダックなどの新興市場でトレードする場合、もし過熱しすぎた銘柄を高値でつかんでしまった場合、簡単に20%、30%くらいは短期間で下がります。
下手したら同一銘柄が一日の中でストップ高とストップ安両方が見られるケースもあります。
自分が考えている以上にリスクが存在しているのが株式市場という場所なんです。
どこで買えばリスクを抑えられるかの”目”を養っていない状態で投資しようとすれば、お金はいとも簡単に減っていくのが投資の世界です。
生半可な気持ちではプロでも生き残ることができません。
「あなたはその食うか食われるかの厳しい環境下で生きていく自信はありますか?」
まずは自分に問いてみてください。
運用資金がそれなりにある場合でも、この問いに堂々と「Yes!」と答えられるまでは、専業トレーダーになるべきではありません。
補足すると、相場環境がいいときは、買ってホールドしているだけで利益がどんどん膨らむ時期があるかもしれません。
ただし、そういう時期は全体で見ると短いことがいえます。
ほとんどの期間というのは、株価(日経平均株価)が横横で推移しているほうが多いです。
なので、上げ相場以外のときは、株を持っているだけでは利益を出しにくいのが事実としてあります。
このむずかしい相場になったとき本当の投資能力が問われてきます。
失敗を経験し、株の技術を少しずつ上げていきながら、どんなにむずかしい相場でも立ち回れるようになる必要があるんです。株で生計を立てようとした場合。
なので、どんな相場環境でも、リスクをできるだけ抑えてパフォーマンスを安定して維持できる確信と自信がなければ、株一本で生計を立てようと思わないほうがいいです。
逆に、元手が多くなくても、トレードの実力がある人なら効率よくお金を殖やしていくことも可能です。
専業になるのに、資金の大小はあまり問題にならないかと思います。
|まずは少ないお金を運用しながら”技術”を高める重要性
株やFXの専業トレーダーになる前に、まずやるべき最重要ポイントは、
「投資能力(技術)を高める」ことです。
これ以上でもこれ以下でもありません。
投資初心者がいきなり1銘柄に何百万円も一回に運用するのは、無謀といっていいかもしれません。
わたしも知識があまりないころに、それをやってしまって大損した経験があります。
なので最初は少額を運用して、月単位あるいは年単位で安定的に利益が出せるようになるまで、運用元手を増やさないことを強くおすすめします。
会社に勤めているのなら、無理しない程度に「副業として」はじめるのがベストかなぁとは思います。
もちろん時間的にザラ場に張り付いてデイトレーダーのような取引はむずかしいとは思いますが、
トレードの時間軸を少し長めに設定して、精神的に不安定にならないような戦略や投資方針を磨いていくのがベストでしょう。
「専業トレーダーにはいつでもなれます。」
「ただ、退場するのも一瞬です。」
自分の実力を最優先に考えて、何が一番幸せな生き方なのかをよく考えて判断していただければなと思います。
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